~夏場の畜舎対策、飼養管理チェックポイント特集号~
もう読んだ?ちくさんクラブ暑熱対策・資材記事まとめ!

2024.08

 牛はルーメン内発酵から生じる発酵熱があり、また発汗がしにくいことで体温が下がりにくく、暑熱に弱い生き物です。暑熱の影響から乾物摂取量が減少し、呼吸による熱放散をしようとするため、唾液が流出しやすく、アシドーシスのリスクも増加します。
 生産性を維持するために、乾物摂取量の減少を濃厚飼料の増高で補おうとするとさらにアシドーシスのリスクを高めますので、まずは換気の改善、ミストやソーカ―による牛体の冷却など、環境面からの対策が必要になります。その後アシドーシス対策や炎症反応の抑制などを目的とした飼料面からの対策を行うことで、より効果が得られやすくなります。

『夏場対策の記事まとめ』

 ちくさんクラブでは、黒毛和種、ホルスタイン種における環境面での対策や、飼養管理上の注意点を掲載しています。

 また今年度から発売された、ストレス対策飼料の『はつらつモウラック』をご紹介します。
導入による長距離移動や暑熱ストレスによって牛の乾物摂取量は低下し、体への負担は大きくなる事で、体重の減少を引き起こし、生産性の低下につながります。
 はつらつモウラックは各種バイパスアミノ酸を組み合わせたサプリメントで、牛の代謝を助ける事で生産性向上を促進させます。
 全農 笠間乳肉牛研究室では黒毛和牛及びホルスタイン種搾乳牛への給与試験を行い、その効果を確認しています。
 黒毛和牛への給与については、素牛市場から移動前の給与および移動後1週間から1か月程度給与することで体重の低下を防ぎ、枝肉重量が増加しました。
 乳牛に対しては移行期に給与することで初乳量及びIgG含量の向上、また分娩後乳量および乳成分の向上が確認されています。
 これからも暑い気候が続くと予想されるので、飼料面からの暑熱対策を検討されている方は是非お試しいただければと思います。

 連日暑い日が続いていますが、暑熱対策は進んでいますでしょうか。暑熱のストレスは豚の食欲を減衰させ、発育遅延を引き起こします。母豚では暑熱ストレスによる食欲減衰で妊娠のための体作りが不十分となり、受胎率の低下を引き起こします。このように、暑熱のストレスは農場の生産性を大きく低下させる要因になるため、対策が欠かせません。今回は農場での暑熱対策として、①豚舎環境の対策と②栄養面での対策の2つの対策についてご紹介いたします。

①豚舎環境の対策

 豚舎のどこに問題があるか、どこに対策を打てばいいのか、豚舎環境の調査を行います。環境調査の対象は、「気温」、「風速」、「空気の流れ」そして「アンモニアと二酸化炭素の濃度」になります。これらを調べることによって、豚舎内の換気量の過不足、豚の体感気温の影響、舎内の換気ムラを把握し、問題のある個所を見つけます。環境調査は手間のかかる作業ですが、効果的な対策を実施するためにはとても重要な作業になります。詳しくは下記をご覧ください。

②栄養面での対策

 ここでは、母豚授乳期サプリメント「プラスワンママミックス3」をご紹介します。プラスワンママミックス3はエネルギー補給のための植物性油脂、効果の高い抗酸化成分やビタミンを配合したサプリメントです。授乳期中の母豚に給与することで、受胎率の向上、子豚の離乳体重の増加に貢献します。詳しくは下記をご覧ください。

 連日、暑い日が続いていますが、暑熱対策は進んでいますでしょうか。農場での暑熱対策は大きく「鶏舎での対策」、「飼料での対策」、「働く人の対策」の3つに分けられます。最重要は働く方の対策ですが、ここでは「鶏舎」と「飼料」の対策を紹介させていただきます。

鶏舎での対策

 とにもかくにも鶏の体感温度を引き下げ、摂取量、産卵率を上げていくことです。下げるのは「温度」、「水温」、「破卵率」、上げるのは「産卵率」、「摂取量」、「風速」です。具体的な取り組み内容については、下記をご参照ください

飼料での対策

 環境対策を実施した上で、プラスαの対策として、実施します。主に給餌方法での対策と夏場対策資材の利用の2通りがあり、それぞれ下記で紹介しております。

 ここで、暑熱対策に効果的な全農グループ開発の資材「フェスタ」をご紹介いたします。

夏場対策飼料「フェスタ」 Feed Supplement of Total Antioxidant

 暑熱ストレスを受けた鶏は体内で活性酸素が増加し、この活性酸素は細胞を傷つけ、生産性の低下につながります。この時、抗酸化性を持つ原料を鶏に給与すると活性酸素が減少し、摂取量が促進され、結果的に体重や卵重の低下が和らぎます。「フェスタ」はこの抗酸化性に着目し、抗酸化物質である、ウコンとブドウのポリフェノール、およびビタミン類をバランスよく配合した夏場の対策飼料です。配合飼料に1トン当たり1kg(0.1%)をよく混合して使用します。また、夏場対策でよく使用される重曹とは作用機序が異なるため、合わせ技で使うことが可能です。今年の夏、ウコンに頼るのは我々だけでは無いようです。

ご案内はコチラからfesta001 (zennoh.or.jp)

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